Monday, January 24, 2011

言葉の価値

イエスはオリーブ山へ行かれた。朝早く、再び神殿の境内に入られると、民衆が皆、ご自分のところにやって来たので、座って教え始められた。そこへ、律法学者たちやファリサイ派の人々が、姦通の現場で捕らえられた女を連れて来て、真ん中に立たせ、イエスに言った。「先生、この女は姦通をしているときに捕まりました。こういう女は石で撃ち殺せと、モーセは律法の中で命じています。ところで、あなたはどうお考えになりますか。」イエスを試して、訴える口実を得るためにこう言ったのである。イエスはかがみ込み、指で地面に何か書き始められた。しかし、彼らがしつこく問い続けるので、イエスは身を起こして言われた。「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい。」そしてまた、身をかがめて地面に書き続けられた。これを聞いたものは、年長者から始まって、一人また一人と、立ち去ってしまい、イエスひとりと、真ん中にいた女が残った。
ヨハネによる福音書8章1-9

人の罪の意識ってどうなってるんだろうと考える。人の心のモラルや良心よりも紙面の法律を重視して犯罪を見つめる人は、簡単に他人の「罪」を批判しその「罪人」を批判するだろう。自分はそんなことは絶対にしないと思っているのだろう。彼らはたまたま、そういう「罪」を犯さないでいいような環境で育ったというだけのことかもしれない。空虚な言葉がメディアを飛び交う。他人が犯した法律上の罪に関して偉そうに批判することほど、愚かな姿はないと思う今日この頃。

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